お風呂に入っていた時のこと。
いつも通り先に自分の身体と頭を洗い、それから娘の頭を洗い始めた時…
床に落ちていた短い髪の毛(約3cm)を指先で拾い上げた娘が
これ、誰の?と自分に見せてきた。
嫁と娘と自分の3人しかいないこの家の中で、こんな直毛短髪は自分しか居ない。
「お父さんのだね」と言うと娘は暫く指先のその髪の毛を見つめた後、それを自分の頭に戻してきた。
勿体ないとでも思ったのだろうか…
その事を嫁に話し、2人でフフフと笑いながらも一抹の寂しさが心を過ったのであった。