近頃の日本の映画(実写)のラインナップを見ていて最近、既に原作が一定の評価を受けている漫画(アニメ)や小説が多いと言うことに気づいた。
まあ原作が好きな物も多くあるし、実写だとまた違った角度から新鮮な気持ちで見れるから良いのかなと思っていたが、どうにも殆どの作品において完成度がイマイチと言うのが個人的な感想だ。
まずキャスティングのミスマッチ。
有名人や最近人気の若手を使った作品が多く見られるが原作の雰囲気やキャラクターにもっと忠実な役者を探し出してでも起用して欲しい。
…まあそれらは個人の好みもあるので他のファンから見たら「別にいいんじゃない?」と言われそうなのであまり多くは語らないでおく。
次に一つ目の意見を覆すようだが原作を意識しすぎて不自然な描写が多々見られたり役者さんの台詞がそのまんますぎて見ているコッチが恥ずかしくなったりする点。
何というかプロなんだからシーン丸再現せずにもう少し自然なアレンジできないのかと。
しかしこの項目も個人個人のセンスの影響が大きいので実力派の監督さんなら誰でも間違いないと言うものでもない。
向いてない監督さんに無理に撮らせず自費ででも撮りたい!と言う人にやらせれば少しはファン心理も理解しているしもっと良い作品になるのではないかと素人ながらに思うのだが…
思うに、最近よく耳にする◯◯製作委員会という方式が良くないのではないか。
企画した人間が大コケしないようにそれなりに人気のあるタイトルをチョイスし実績のある監督に制作を依頼する方式だと推測するが、その保守的なスタイルからは想像以上のものは殆ど生まれないように思う。
そればかりかファンの心の中にある原作の良い思い出を掘り起こして独善的な映像技術で再現し、結果的にコレジャナイ作品を連発する。
漫画やアニメのままじゃ駄目なのか?
世の中には実写より遥かに雰囲気のある絵を描く作家さんも山ほど居る。
良い線行っている作品も無かったわけじゃないが、今のところ原作を超える実写リメイクを見たことない自分としてはそんなことしている暇があるなら良いオリジナル作品を頑張れば良いのにと思ってしまう今日この頃なのである、