ある日のこと
自分が娘にご飯を食べさせようとスタンバイしていると出てきたメニューは潰したミニトマトとミニハンバーグ、そしてお味噌汁。
一見「トマトはなかなか…」と思われそうだが問題はそこではない。
何を隠そうウチの娘は食感が苦手なのかハンバーグをあまり食べてくれないのだ。
案の定、一口目から舌で押し出すようにうぇっとお肉の塊を口から追い出してきた。
自分「ギブアップしたらごめんね💧」
嫁「うん、まあやってみて」
あらかじめ予告はしたがここは主夫力を試される場面(?)
何とかして食べてくれるように工夫をしてみることにした。
…まずまだ奥歯が生えていないからお肉の弾力が苦手なのでは?
そう思いハンバーグをスプーンで細かく砕いて口に入れてみたが結果は同じで見事にリバース
ではお米に混ぜてみては?
細かく砕いたハンバーグ(この時点でもうハンバーグと形容するのはおかしいが)をご飯に混ぜて口に運ぶと…
おお!食べてくれた!!これはいけるぞ
…そう思ったのもつかの間、3口ほど飲み込んだところでやはり勢いが衰え始めた。
味に飽きてきたのかと水を飲ませてみたり一口ごとに別のメニューを与えてみたりしたが全然ダメ。
自分の主夫力の無さに愕然としながら嫁にバトンタッチ
自分:ごめん、ギブアップ
嫁:はいはい
選手変わりましてお母さん。
すると嫁は何度か同じように口に運んでリバースされたあと、なんとまだ砕いてないハンバーグの一欠片を娘の手のひらに乗せた。
突然遊び道具を与えられた娘は喜んでそれを握りつぶし始め子供用のテーブルの上は肉片と肉脂で大惨事に。
ひとしきり遊ばせた頃に嫁は何事もなかったかのように再びハンバーグを娘の口に運んだ。
するとなんと娘はなんの抵抗もなくそれをもぐもくと飲み込んだではないか。
その後は特に滞りもなく娘はお肉を全てたいらげて食事は終了。
いや、やっぱ母親ってスゲーわ
またひとつ敵わないところを見せつけられた日の出来事でした。