まだ嫁が大学生だった頃、学校でAED(自動体外式除細動器)の使い方の講習があったそうだ。
ある年齢以上の方なら大体経験があると思うが不特定多数のギャラリーが見守る中、指名された人間が要救助者に見立てたマネキンを使って人命救助の小芝居をやらされるアレである。
まず最初に倒れている人(マネキン)に大きな声で話しかけ意識が無いことを確認したらギャラリーの中から救急車を呼ぶ人とAEDを持ってくる人を選ぶ。
選ばれた2人が役割をこなして来る間に主役は心肺蘇生を開始。
やがて戻って来た1人が救急車に連絡したことを報告し、もう1人は持ってきたAEDを主役に渡す。
あとはAEDのスイッチを押し自動音声に従って電気ショックを行う…と言った流れである。
その日、嫁が主役(心臓マッサージを行う役)になったという。
少し緊張しながら嫁はマニュアル通りに要救助者に呼びかけて意識の有無を確認。反応がない事を確認してギャラリーの中から1人を指名して
あなた、救急車を呼んでください
そしてAEDを持って来る役には一緒に参加していた友人を指名し
あなたはLEDを持って来てください
途端に会場のギャラリーから爆笑が巻き起こったらしい。
しかも当人は言い間違えたことに全く気付いておらず、AEDを依頼された友人から
メーカーはどこのヤツにしましょうか?(笑)
とキレの良い返事を返されたようだ。
ほんと…
大学では模範生で成績も悪くないはずなのに横文字に弱いうちの嫁であった。