うちの娘は沐浴が大嫌い。
初めてベビーバスに入れた日から今日まで泣かなかった日は片手で数えられるくらいしかないくらい嫌いなようだ。
それでも嫁は自分より赤ちゃんの気持ちが分かっているのかあまり酷くは泣かさずに上手にこなしている。
自分の場合はお湯に娘の爪先が浸かった途端、煮えたぎる油にでも浸かったかのように絶叫系の叫び声をあげて以後、お風呂から上がるまで一度も泣き止まないのが普通だ。
折れかける心で、しかし諦めて嫁に任せてしまうと何だか父親として敗北するような気がするので頑張って出来る限り沐浴は続けてきた。
そしてそんな沐浴もひと月を少し過ぎた時、少しずつ嫁の真似をしながら娘の恐怖心を和らげることを念頭にやって来た甲斐あってその日は珍しく静かにしていた。
右足で子供の下半身を支えながら上半身はしっかり両手で抱えて軽く揺さぶってご機嫌を取ろうとした時
アハ、アハハハハッ
突然娘がニコニコしながら、しかも初めて聞くハッキリとした声で笑ったのだ。
これには外に居た嫁も驚いて走ってきてお風呂場のドアを勢いよく開けた。
キャー、エッチ
「ちくしょー!初めてを1つとられたー!!」
悔しがる嫁(笑)
その後ルンルンで体を洗ってあげているとうっかり支えていた手が緩んでしまい、よろけた娘が浴槽に頭をぶつけてギャン泣き。
結局いつも通り、泣きながらの御退場となりました💧
せっかく笑ってくれたのに…
ごめんよ娘。