嫁が実家に里帰りしている事もあって先日初めてそちらの方に宿泊させて頂いた。
親戚以外の他人の家に宿泊と言うのは長いコミュ障人生の中でも初めて(着の身着のまま雑魚寝ならある)で多分昔の自分ならパニックだっただろう。
ところが、もっと緊張するだろうと思っていたが全然そんなことはなく楽しく食卓を囲ませていただいた。
なんだか女性が苦手だった自分が嫁に惹かれたのはこの家族がルーツだったのかと少しだけ理解できた気がした。
それに他人の家と書いたが今はもう他人ではなくお義母さんとお義祖母さん、そしてお義姉さんである。
嫁の家族はとても賑やかで皆よく喋るので嫁とお義母さんとお義祖母さん(以下、お婆ちゃん)が揃うともう軽くマシンガントーク状態になりなかなか入って行くのが難しい。
更にお婆ちゃんは
「男なんじゃけぇもっと食べよ」
とどんどん食べ物を勧めてくるので元々少食な自分は断れずにお腹いっぱいになった。
食事が終わって和室で寛いでいると今度は身重で身体の方々が痛いと言う嫁をお義母さんと自分が2人で介抱してあげながらプチハーレム状態になり嫁は大層ご満悦な様子。
夜はいつも寝室で寝るお義母さんが「私は和室で寝るから寝室はお2人でぞうぞ」と部屋を空けてくれた。
いや、こんなにもてなされるとただ嫁の顔が見たかっただけなのに言い出しにくい。
そして次の日からまた自宅での独り身がより一層寂しくなるのでした……