とある夜勤明け。
まだ普段なら起きる時間ではない時間に嫁が寝室に急いだ様子で走って来た。
「ねぇねぇ、コレって陽性じゃね!?」
手には妊娠検査薬。
そのお尻の方にある小さな小窓に薄っすらと青い…いや、水色の線が見て取れる。
通常はもっとクッキリ浮き出るものらしいが、薄く出てもほぼ間違いではないらしかった。
突然のことで少しだけ驚いたが、妊娠は望む結果だし心当たりも大いにあった。
ただ、嫁の体質などの事もあり「不妊に片足突っ込んでいる」らしかったので予想に反したその結果に戸惑いながらもすごく嬉しかった。
その次の休日に産婦人科へ行き、診察の結果は見事に「4週目のご懐妊」
なんでも妊娠判明の平均時期からしてもかなり早めなのだそうだ。
しかしまだ悪阻(つわり)の症状もなく、妊娠の逆算をしていたわけでもないのに何故そんなにも早く気付くことができたのか?
嫁に尋ねると
「自分に纏う空気が違った」
のだそうだ。
女の勘はよくわかりません(笑)