彼女は目が覚めたときによく見ていた夢の話をする。
その内容は様々で、学校のことだったり家のことだったり何処かへ遊びに行っているときのことだったり。
そこそこの頻度で自分(私)も登場するようで、なんだか夢の中の自分はかなり意地が悪いらしい。
そう言えば夢の中で別の男性と付き合っていたりした事もあったらしく、その事を詳細を交えて説明する様には胃がチクチクさせられた。
逆に自分は最近ほとんど夢を見なくなった。
誰でもそうだと思うが子供の頃は本当に様々な夢を見たものだが。
自分の好きなアーティストの曲の歌詞に
昨日見た夢の話なんて興味ない退屈さ。
と言うフレーズがあるが、自分はむしろ逆で彼女の夢の話を聞くのがちょっと楽しい。
夢と言うのは潜在意識の中にあるもので構成されていると勝手に思っている。
でも、もしそうだとしたらよく見知っているものだらけの内容になるはずだし普段絶対思い出さないものまで出てくるのはちょっと説明がつかない。
そんなことを考えながら彼女の話を聞いていると荒唐無稽と言ってもいいその内容が彼女の精神世界を垣間見ている様で少し楽しい。
でも、勘弁して欲しいのは
「私と◯◯さんの他にこの家にもう一人の女の人が居る」
と言う夢。
真面目に怖いのでやめてください。おかげで暫く独りの時に物音に敏感になりました…
あと彼女はたまに寝言も言う。
横で寝ていた彼女が唐突に
「配膳終わった?」
と言っていたので首を傾げているともう一度同じ事を呟いた。
これは多分、自分に聞いているのかな?と思い
「うん、終わった終わった」
と言うと満足げに再び夢の世界に落ちて行った様だった。
寝言と会話する自分(笑)
翌朝彼女にその事を話すと恥ずかしそうに笑ってました。
面白かった寝言は他にもあるので機会があれば(あと彼女の許可が得られれば)また紹介したいと思います。