つい先日のこと
実は1週間ほど入院していたのですが費用の都合で4人部屋のお世話になることになりました。
…え、何で入院してたのかって?
まあ長い人生、幾度か入院することくらいありますよ(フフフ)
えー…で、同室の先客が2名居て1人は同世代くらいで眼鏡をかけた髪の短い男性で、もう1人は60〜70代くらいの小柄で温厚そうなお爺ちゃんでした。
と、言っても短い間のお付き合い。各ベッドがカーテンによって仕切られていることもあってお互い特に挨拶などもなく不必要に干渉しないまま入院生活が始まりました。
食事の時も狭い食堂に集まるのでテーブルを同席する事もありましたが皆黙々と食事をしながらテレビを見て、食べ終わったら病室へ戻って行く感じです。
看護師さんは皆女性で、こまめに回診や見回りに訪れとても優しく対応して下さいました。
一見、何の変哲も無い普通の入院生活になりそうな雰囲気ですが
ところがどっこい
事件は真夜中に起きたのです。
22時に消灯を告げる館内放送が流れ廊下の照明が非常灯に変わり、当直の看護師さんがひとつひとつの病室を回りながら部屋の電灯を消して行きました。
疲れていた自分はすぐに眠りに落ち、翌朝何事もなく目が覚める
はずだったのですが
夜中にふと目を覚ますと病室は小さな明かりすらなく真っ暗で微かに窓際から差し込む光で辛うじて空間が認識できるような状況でした。
…とは言えベッドの周囲は頭の方向が壁に接している以外はカーテンに覆われているため視野は非常に狭いです。
その左手側のカーテンの布一枚を挟んだすぐ向こう側から背筋の凍りそうな音が聞こえて来たのです。
ゴルッ…ゴルッ!
………ガガガゴゴゴゴゴゴ………
コルルルルルルルル
肉食獣が喉を鳴らすような音の後に少しの間静寂が訪れほっと胸を撫で下ろした瞬間に再び咆哮のような、いや大きなトルクを持つ大きなモーターの回転音にも似た爆音が響き始めます。
一瞬、カーテン越しに大きな虎かT-レックスが自分を品定めしているのかと思いましたよ💦
そして、その方向はなんと
あの小柄で温厚そうなお爺ちゃんのベッドからではありませんか!!
少し盛り上げ過ぎましたがええ、そう言う事です。
そのイビキは一晩中続き、結果そこから一睡もできずに朝を迎えることとなりました。そしてそれは入院中1週間毎晩続きました。
…おかげで完全に昼夜逆転してしまい食事の招集の度に看護師さんに注意されてました(笑)
気配で感じてましたが、もう1人の眼鏡の男性も眠れず踠いていたと思います(いい友達になれたかも)
皆さんも「俺は騒音でも余裕で眠れるぜ!」と言う自信のある方もない方も自分を過信せず少々の差額ならケチケチせずに個室を選ぶことを強く推奨致します。
…あーやっと嫁の待つ家に帰れる…