後日、職場でこの日の飲み会が話題になり実は一次会で帰った女の子たちを送って行った時に同僚の1人がグループラインを作らないかと持ちかけてバッサリ断られていたことが分かった。
そして自分のとったあの行動…
つまり、こっちゃんの後頭部に手の平を当てていた行動が槍玉に挙げられた。
「お前、あの子の髪撫ででたよな?」
「髪は女の命なんだからそんな気軽に触って良いもんじゃないぞ」
「先輩セクハラっすよセクハラ!」
針の筵である💧
撫でたんじゃなくて壁に頭をぶつけそうだったからクッションになってあげたんだけど…と言い訳するが髪に触っていた事に変わりはない。
何にせよ連絡先を聞き忘れた以上、もう彼女との連絡手段は途絶えてしまった。
どうにかして連絡先だけでも入手してまた話がしたいと考えていた時、例の前髪ぱっつんの女の子のことを思い出した。
あの子から、こっちゃんの連絡先を聞くことはできないだろうか。
しかし後日になって、しかも別の子に友達の連絡先を尋ねるなんて失礼かもしれない。
持ち前の後ろ向きな性格が顔を出してなかなか行動に踏み切れず、且つ今更になって年の差を意識し始めラインのメッセージひとつが送れずに悶々としていた時なんと先方から先にラインが送られてきた。
「こっちゃんがあなたの連絡先を知りたがっているのですが教えて良いですか?」
もう…何というか相手も同じ想いでいてくれた事が思わず叫びたいくらい嬉しかった。
返事はもちろんOKで「自分も連絡先聞くの忘れてどうしようかと悩んでいた」と正直に告げた。
その後、例の彼女…こっちゃんからおずおずとした内容のラインが届き遊びに連れて行く約束をする。
と言ってもダテに彼女いない歴20年超ではない。約束してから必死に下調べをし、職場の同僚や後輩に話を聞いていろんな場所を模索した。
そして晴れて決めた初デート(?)の場所は……
………
牧場
ぼ、牧場…?
大丈夫か!?自分
続きます(笑)