前回の続き
その翌日、例の店員さんからメールがあり先日のお礼を言われた。
後日その事を職場で話すと後輩たちは
「好感触じゃないですか飲みに誘いましょう!」
と他人事なのにやる気満々で、いいトシして女性免疫のまるで無い自分に色々とあーしましょうこうしましょうと次の手を提案してくれた。
結果、かなり年齢の離れた相手にも関わらず快く申し出を受け入れてくれて飲み会の約束を取り付けたのだがここでふたつの問題が(汗)
ひとつ目は友達を3人連れて行くのでこちらも4人でお願いしますということ。
ふたつ目はなんと大学生だということ。
ひとつ目の問題は一見、何でもないように思えるが実は所属するグループのメンバーは殆ど既婚者でフリーの人間は数えるほどしか居なかった。
当然メンバー集めに奔走すると思われたが、相手が若いということもあって意外とあっさり(しかも1人多く)メンバーは集まってくれた(笑)
…と、なると問題はふたつ目。
同世代ですら女性はニガテだと言うのに18も年下となるともうその飲み会に自分が存在している光景すら想像できないレベルで、楽しみだとかそんな気持ちは微塵もなかった。
考え過ぎると胃が痛くなりそうなのでひたすら心を無にして、ただ折角こんなオッさんばっかりの飲み会に来てくれる気のいい女の子たちにつまらない思いだけはさせないように精一杯もてなす事だけを考えることにした。
そして、いざ飲み会当日。
待ち合わせの場所に着いた時間は決して遅くはなかったはずだが女の子のうち3人は既に待っていてメールで連絡を取り合った子の個性的な前髪のおかげで難なく見つけることができた。
友達の子の1人は髪は背中まである黒髪で綺麗な顔立ちの、多分モテそうな印象の子。
もう1人の子は少し今風ではない髪形と服装のポニーテールの女の子。
見つけたのはいいが、話しかける言葉も思いつかず
もう一体どう話しかけたのか何を話したのか今となっては全然覚えていない。自分の動きは挙動不審ではなかったか?顔は引きつってはいなかったか?
「もう1人の子はちょっと遅刻するかもしれないんで先にお店に行きましょう」
と、友達の子に言われて予約したお店に案内するために自分が先導して歩き出す。
黙っているのも雰囲気が悪いと思って必死に何か話題を振ったような気もするが内容はやっぱり覚えていない。
更に次回に続きます